飲食業界でのモバイルデバイス以外でのiot・m2m技術導入例
iot・m2mシステムのビジネスへの導入例としては、物流倉庫での在庫管理や温度管理、製造業での機器や設備の故障予兆などが多いです。ただ、実際は格安simの登場でコストが大幅に下がったことにより、それ以外の分野にも大きく適用範囲が広がっています。
飲食業界でもiot・m2m技術を導入する企業が増えています。代表的なところでは空調管理や温度管理、タブレットなどのモバイルデバイスを用いるセルフオーダーのシステムなどがありますが、人手不足に対応するためにiot・m2m技術を導入して作業効率化・省力化を実現している企業もあるのです。
飲食業界は介護業界と並んで人手不足が顕著な業界です。
厚生労働省も深刻な人手不足の産業として飲食業界を位置づけており、休暇の取りにくさ、賃金の低さなどを原因として離職率が高いことを問題視しています。飲食店のなかにはセルフサービスを導入したり営業時間を短くしたりして人手不足に対応しているところもありますが、一方、iot・m2m・ocnの固定ipを利用したposレジなどを導入して業務改善を図る飲食店も増えつつあるのです。
ある飲食チェーン店では、人手不足を解消するために接客係の業務のやり方を変えることで効率化を図ろうとしました。
iot・m2m技術を導入し、接客係が注文を取る時に使う端末にセンサーを組み込んで行動を分析するというものです。その結果、接客係は接客よりも厨房との行き来に多くの時間が取られていることがわかりました。そこで、接客マニュアルや店内のレイアウトを変更して、接客に集中できるような体制を整えたとのことです。
また、客が接客係を呼び出す時のコールベルにiot・m2m技術を採用している飲食店もあります。従来のコールベルは接客係を呼び出すためだけのものでしたが、お冷、注文、片付け、会計など用途に応じて接客係を呼べるシステムに変えました。
このように、飲食業界でもiot・m2m技術の導入によって時間効率を改善して人手不足に対応している企業も現れています。
今後もこうした取り組みにチャレンジする飲食店は増えていくでしょう。
<参考> 飲食店に必須。福岡のプロパンガス会社