iot・m2m用モバイル回線を使ったセンサーデバイスの導入が進む建設業・土木業
MVNOがiot・m2m用格安モバイル回線を提供している今、iot・m2m技術を導入する分野は急速に広がっています。iot・m2m技術の導入が進む分野というと製造業が挙げられますが、建設業や土木業でも、すでにiot・m2mシステムによる遠隔監視が普及していると言ってよいでしょう。
建設業・土木業の分野のなかでも、特にiot・m2m技術の導入が注目されているのがエネルギー業界です。今では、各地に太陽光パネルや風力発電機が並ぶ光景を目にするようになりました。こうした設備を監視するのに利用されているのがiot・m2m用モバイル回線を使ったシステムです。フレッツ光回線とocnの固定ip1プランでも構築は可能です。太陽光パネルや風力発電機は山間部に多く見られるように、企業の本拠地から離れています。そのため、設備を監視して異常を早期に発見するには、遠隔監視システムの確立が非常に重要です。
しかし、山間部などでは従来のモバイル通信の電波が届きにくく、実際は人が直接訪れる必要があるケースが多く、それが課題でした。その点、iot・m2mの場合、3G回線や4G回線の電波が届きにくい場所でも広範囲を低消費電力でカバーできる通信方式があるため、この分野において急速に導入が進んでいます。
橋梁やトンネルの点検にiot・m2m技術を取り入れる土木業者も増えています。こうした構造物を点検するには、従来は遠望目視しか手段がない状況で、そのため、点検の必要性があっても十分に対応しきれないことがありました。その点、構造物にiot・m2mに対応したセンサーデバイスを取り付けることによって、遠隔監視が容易になり、構造物の異常をいち早くキャッチして大きな損傷が発生する前に修繕することが可能になっているのです。その結果、橋梁やトンネルの長寿命化にも繋がり、大幅なコスト削減の効果が上がっています。
国や自治体でも、こうした構造物の監視のためにiot・m2m技術の導入が進んでいます。豪雨や土砂災害などの予兆に使用され、住民の避難勧告を即座に行えるようになっているのです。